１点リードの３回２死一塁から右越えに適時二塁打。「よかったと思います。一時期に比べてきたら上がってきている。継続してできるように頑張っていきたい」

　高々と打ち上げた。岡本の打球は右翼ポール際に飛び込んだ。６―０の４回１死、吉田侑から１２号ソロ。「みんな打って、僕だけ打っていなかったので良かったです」。丸と今季３度目のアベック弾を決めた。
　仕留めたのは、相手がタイミングを外しにきた遅いカーブ。強振して広い札幌Ｄの逆方向に運んだ。今季の岡本は弾丸ライナーの本塁打が多かったが、打球がスタンドに近づくにつれて歓声が大きくなっていく滞空時間の長い一発。最近の３発はいずれも逆方向だ。「意外と（伸びて）あれ、あれ、ラッキーみたいな感じでした」という長距離砲特有の技とパワーを見せた。
　前日１４日の日本ハム戦（札幌Ｄ）は、大城の適時二塁打で一塁から本塁へ一気に生還。「足は遅いですが一生懸命走りました」という必死の走塁がベンチのムードを高めた。この日も２回の三ゴロで一塁まで全力疾走。相手の悪送球を誘い、原監督のリクエストで判定がアウトからセーフに覆るという一幕もあった。
　これで４試合連続安打。初回１死一、二塁では金子の低めの変化球を見極めて四球を選び、３得点の先制攻撃につなげた。出塁率の高い坂本勇、丸の後ろで４番に座る岡本が、状態を上げてきた。

　午前中の札幌Ｄ。試合前のフリー打撃を行う岡本の打撃投手を務めていたのは、阿部だった。テンポよく投げ込まれるボールに、岡本はやや苦笑いを浮かべながら、右へ左へ快音を響かせバットを振り続けた。この日は父の日。父のような面倒見の良い“先輩”に感謝し、「いや〜いいバッティング練習ができましたね」と、気持ちよさそうに汗を拭ってロッカーへと引き揚げていった。

　侍ジャパンの稲葉篤紀監督（４６）が建山投手コーチ、井端内野守備走塁コーチとともに１８日の巨人・オリックス戦（東京Ｄ）を視察。３回に中越え１３号ソロを放った巨人・岡本和真内野手（２２）に、さらなる成長を期待した。
　稲葉監督は昨秋の日米野球で岡本を初選出。３月の強化試合・メキシコ戦でも代表に呼ぶなど、侍ジャパンの将来を背負う大砲として期待を寄せている。今季は厳しいマークもあってかここまで打率２割６分２厘だが、侍指揮官は「まだまだ彼は若いし、こういう経験も非常に大事。その中でしっかり壁をぶち破ってく、ジャイアンツの４番として（立場を）確立させていく最中だと思う」と、いっそうの飛躍を望んだ。
　「スピード＆パワー」を掲げる稲葉ジャパンにとって、岡本の長打力は魅力。稲葉監督は「パワーという面で逆方向にもホームランが打てるし、今後もしっかり見て行きたい」と、１１月のプレミア１２、来年の東京五輪に向けて引き続き注目していく考えを示した。

　どっしりとした構えからコンパクトに振り抜くと、打球は大きな放物線を描いてバックスクリーン右に着弾した。３回１死。岡本が山本の１４９キロの直球を完璧に捉え、１３号ソロを放った。「タイミングも悪くなかったですしね。いい投手から打てたのは今後に生きてくると思うので、継続していきたい」。侍ジャパン・稲葉監督が視察した試合で“御前弾”を放った。
　昨年の交流戦、オリックスとの２戦目で「巨人軍第８９代４番」に座った岡本は、その第１打席でアーチをかけて飛躍につなげた。相手先発の山本は試合前まで１２球団トップの防御率１．６３を誇っていたが、昨年の対戦でも同点打を含む２安打。今年も第１打席で中前打を放つなど好相性を見せた。
　試合後もバットを振り込むなど、向上心は尽きない若き４番。その貪欲さが背番号２５を支えている。

ゴミ売り史上最低の打率の悪い4番。技術が無いわけではないが頭の悪さが最大の欠点。原監督が4番で使う限り成長はない。で数年後トレード要員になる。

　巨人の岡本和真内野手（２２）が２試合連続となる１４号ソロを放った。
　３点を追う４回１死。それまで１安打の好投を続けていたオリックスの先発・榊原の内角の直球を捉え、バックスクリーンへとたたき込んだ。
　「しっかり塁に出ることを心がけ、コンパクトに振り抜きました。ホームランという良い結果につながり、よかったです」とコメントした。

　「投手なら球速。打者なら飛距離」が木庭教さんのモットーだった。広島や日本ハムで活躍した「スカウトの神様」。選手の評価基準は明解だった。
　プロでモノを言うのは球の速さより制球。飛ばす力よりもバットコントロールだったりする。「でも、大抵のことは教えて伸ばすことができるけど、球速と飛距離は天性だから」―。
　もちろん、その他細かいノウハウはあるんだろうけど、軸になる考えはシンプル。「木庭ＤＮＡ」は日本ハムのドラフト戦略に見て取れる。
　ダルビッシュ、中田に清宮に輝星。成就しなかったけど菅野にも。そして、今年は「令和の怪物」…。いや、何といっても大谷を見よ。誰よりも速いボールを投げ遠くへ打球を飛ばす。神様の言う通りだ。
　そう考えると、２０１４年のドラフトは巨人に「神風」が吹いた。日本ハムをはじめ複数球団の指名が「球速」の有原に集中。「飛距離」の岡本を単独で指名することに成功した。
　岡本は「守備に課題」という認識はあったが、球団内に不安視する声はなかったという。「鍛えれば一塁でも三塁でもこなせる能力はある」というのが一致した意見。持って生まれた才能以外は、何とかするのがプロの育成の恐ろしさ。

　そんなわけで４連勝は逃したけれど、主砲に２試合連続の一発が飛び出した本日の試合。岡本は６５試合目で１４号。ちなみに昨年の同時点では１２本だった。
　無我夢中だった「４番元年」。２年目は責任も重圧も背負っての戦いだ。よく頑張っているなと思う。でも「物足りない」って言う人もいる。中には「４番を外せ」なんて暴論も。そんなヤカラには原監督の言葉をプレゼントしたい。
　「僕自身は巨人の４番という場所を知っている。体感している。そんなに多くの人が立ち入れるところじゃない。立ち入ったことがないのに、グチグチ言うなってね」―。

打ったのはストレート。丸さんが先制点を取ってくれたので、ここで打って追加点が取れればチームに勢いがつくと思い打席に入りました。食らいつきました