読売巨人軍
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深いため息や、消え入りそうな声とは対照的に、長野の目はギラついていた。「ハァ〜。前回と変わらないですよね？ また藤浪君、岩田さん、メッセンジャーが来るんですよね？ 頑張ります…」。公式戦で初めて甲子園に乗り込んでの阪神３連戦。強力先発陣に対し言葉は弱気だったが、どこか演技じみた様子からは、いつもの余裕が感じられた。
命運を握っていることは自覚している。４月５日の対戦（東京Ｄ）では２安打するも、相手のリードオフマン・高山の４安打で勢いづいた阪神に大敗し、本拠地での３連戦は１勝２敗で負け越した。高山については「体が大きくてしっかりしているし、ものすごい打球を飛ばす」と印象を明かすが、長野だって通算３００試合以上で１番に座ってきたスペシャリスト。「どの打順でも一緒ですが、走者がいない場面では塁に出てチャンスを作る。走者がいれば、しっかりかえせるような打撃をするだけです」。今度は、自分が打線の起爆剤になる。
週明けの背番号７は元気いっぱいだ。連戦の疲労が蓄積する金〜日曜日の打率が１割６分１厘なのに対して、火〜木曜日は同４割２分１厘にまで跳ね上がる。さらに「甲子園での阪神戦の雰囲気が大好き」と言うように、大不振にあえいだ昨季も甲子園では打率３割１分７厘をマークしていたことが心強い。この日は移動日で、新幹線で神戸入り。高山が４安打なら、長野は５安打すればいい。伝統の一戦を占う“１番勝負”を制すための好条件はそろっている。
阪神の金本知憲監督（４８）が２５日、巨人返り討ちを誓った。２６日から、就任後初めて甲子園で迎える伝統の一戦。「東京Ｄで勝ち越しているから、向こうも『敵地で勝ち越しを』と思っているだろう。『そうはいかんぞ』というところをね」と意気込んだ。
前回の対戦は東京Ｄで２勝１敗。２年ぶりの巨人戦２カード連続の勝ち越しがかかるが、左太もも裏を痛めていた福留が４番・右翼でスタメン復帰。
前回の対戦は東京Ｄで２勝１敗。２年ぶりの巨人戦２カード連続の勝ち越しがかかるが、左太もも裏を痛めていた福留が４番・右翼でスタメン復帰。
「たまたま（復帰の）タイミングが巨人戦なのか分からないけど」と指揮官。福留がスタメンを外れた試合は３勝５敗だっただけに、復帰は心強い。
先発は初戦に藤浪を配置。昨季、巨人戦で２勝４敗だったが、甲子園に限れば４試合で２勝０敗、防御率１・１２。２勝は、いずれも完封勝ちだった。「甲子園ではどこの球団とやっても悪いイメージがない」と、今季２度目のＧ倒へ気合十分。首位を走る宿敵に待ったをかける。
先発は初戦に藤浪を配置。昨季、巨人戦で２勝４敗だったが、甲子園に限れば４試合で２勝０敗、防御率１・１２。２勝は、いずれも完封勝ちだった。「甲子園ではどこの球団とやっても悪いイメージがない」と、今季２度目のＧ倒へ気合十分。首位を走る宿敵に待ったをかける。
野球賭博自主申告特別措置 申告者はなし
２５日に締め切られたプロ野球の野球賭博問題に関する「自主申告」の特別措置について、日本野球機構（ＮＰＢ）は２６日、自主申告者はいなかったと明かした。
自主申告の窓口は１２球団とＮＰＢに設置され、相談や外部からの情報提供も受け付けていたが、井原敦事務局長によると、そのいずれもなかったという。井原事務局長は「この自主申告制度の施行とは別に、調査委員会は有害行為に関する徹底的な調査を続けていた。今後も継続ということになる」と話した。
２５日に締め切られたプロ野球の野球賭博問題に関する「自主申告」の特別措置について、日本野球機構（ＮＰＢ）は２６日、自主申告者はいなかったと明かした。
自主申告の窓口は１２球団とＮＰＢに設置され、相談や外部からの情報提供も受け付けていたが、井原敦事務局長によると、そのいずれもなかったという。井原事務局長は「この自主申告制度の施行とは別に、調査委員会は有害行為に関する徹底的な調査を続けていた。今後も継続ということになる」と話した。
特別措置は、野球賭博問題の全容解明などを目的に、６日から２０日間限定で実施。野球賭博に関わると、野球協約の規定により無期か１年間の失格処分を受けるが、期間内に申告すれば、無期失格となっても１年後に処分が解除される可能性を示していた。
今後、自主申告者が現れても特別措置の適用外となる。一方で、野球賭博への関与が明らかになったとしても、今回の期間中に自主申告をしなかったことは「隠蔽」とは扱わず、野球協約に準じて処分を決定するという。
今後、自主申告者が現れても特別措置の適用外となる。一方で、野球賭博への関与が明らかになったとしても、今回の期間中に自主申告をしなかったことは「隠蔽」とは扱わず、野球協約に準じて処分を決定するという。
ﾌﾟﾛ野球は3月25日の開幕から1ｶ月が過ぎた｡金本監督が｢超変革｣を掲げる阪神は25日現在､25試合で13勝11敗1分けの3位｡昨年までと何が変わったのか｡ﾃﾞｰﾀで検証した｡
まず､目に付くのはﾁｰﾑ犠打数だ｡昨季25試合消化時点で22あったが､今季はﾘｰｸﾞ最少9個で2番打者に至っては0｡5回までに決めたのも投手の2つで序盤は相手に簡単にｱｳﾄを与えるより､積極的に打って､より得点を挙げようという意思が見える｡22日広島戦で､初回先頭の高山が内野安打で出塁し2番大和は一度もﾊﾞﾝﾄの構えをすることなく､中越え二塁打で先制点を叩き出したのは記憶に新しい｡1回に複数得点したのは5試合あり4勝1分けと無敗を誇る｡
ただ､犠打が少ない要因には成功率の低さもある｡企図数16で7度失敗し成功率･563はﾘｰｸﾞﾜｰｽﾄ｡23日広島戦の3回1死一塁から岩貞が失敗(結果は三飛)｡金本監督も｢投手のﾊﾞﾝﾄは相変わらず､できんね｣と嘆くように､1点を争う勝負どころでの成功が求められる｡
走塁面も進境著しい｡ﾘｰｸﾞ最多17盗塁も立派だが､特筆すべきは盗塁を記録した選手がすでに11人もいることだ｡開幕1ｶ月で､昨年の12人に並ぼうかという勢い｡
走塁面も進境著しい｡ﾘｰｸﾞ最多17盗塁も立派だが､特筆すべきは盗塁を記録した選手がすでに11人もいることだ｡開幕1ｶ月で､昨年の12人に並ぼうかという勢い｡
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