それを説明したあとで、岸はいっそうにこやかになった。
「この話がつけば……日中打開を急げなどという声も弱まるだろう。
慌てんでアメリカの斡旋を待て、ということになる。
それにニクソンが日本に寄るとなれば、日本はアメリカに軽視されているとか、そんな声もぴたりと止む。国連総会で逆重要事項指定決議案が成立すれば、台湾と北京と、二つの中国が認められることになる。すべてスムーズにいく……」

「兄貴はつまらんことをいい過ぎる」
佐藤首相は露骨な怒りを示した。院内の総理大臣室に届けられた外務省公電に目をとおすなり、佐藤は岸非難の言葉を口にした。

公電には― 10月22日に行なわれた岸・ニクソン会談の結論がしるされてあった。
「岸氏が日中間斡旋を要望したのに対して、ニクソンは “それは米中間の関係が確定するまで留保したい” と答えた。また北京の帰途、日本に立ち寄ることの要請に対しては、ニクソンは “スケジュールの上からむつかしい” との意を表明した……」
佐藤、福田が意図し、岸が期待をつないでいた二つのことは、ともに態よくニクソンに拒否されてしまったわけである。それが佐藤を不機嫌におとしいれていた。

それを説明したあとで、岸はいっそうにこやかになった。
「この話がつけば……日中打開を急げなどという声も弱まるだろう。
慌てんでアメリカの斡旋を待て、ということになる。
それにニクソンが日本に寄るとなれば、日本はアメリカに軽視されているとか、そんな声もぴたりと止む。国連総会で逆重要事項指定決議案が成立すれば、台湾と北京と、二つの中国が認められることになる。すべてスムーズにいく……」

「兄貴はつまらんことをいい過ぎる」
佐藤首相は露骨な怒りを示した。院内の総理大臣室に届けられた外務省公電に目をとおすなり、佐藤は岸非難の言葉を口にした。

公電には― 10月22日に行なわれた岸・ニクソン会談の結論がしるされてあった。
「岸氏が日中間斡旋を要望したのに対して、ニクソンは “それは米中間の関係が確定するまで留保したい” と答えた。また北京の帰途、日本に立ち寄ることの要請に対しては、ニクソンは “スケジュールの上からむつかしい” との意を表明した……」
佐藤、福田が意図し、岸が期待をつないでいた二つのことは、ともに態よくニクソンに拒否されてしまったわけである。それが佐藤を不機嫌におとしいれていた。

どやさ(白・ω・鳩)

猫さん買ったか

>>721
性格が合わんかった(白・ω・鳩)

>>723
わかた

>>7
永田アセリン(笑)

出でよカッパー！(白・ω・鳩)

カッパーーーーーーーーーーーーー

馬鹿は相手しないんじゃない？