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本紙でも報じていた通り、保守党は、X(旧ツイッター)ではすでに自民党を抜いて、30万のフォロワーを有していたが、実際に党費を払って党員となる人はその1割にも届かなかろうと踏んでいた。
この状況を「快挙」と褒めてくださる方もいるが、私は逆に、既存の国政政党のSNS使い、ネット活用に首をかしげる。
保守党の党員登録は、個人情報のエントリーから党費の決済までのすべてをオンラインで完了させられる。システムへの初期投資こそ要るものの、党運営のマンパワー、事務コストを極力下げるには有効な策だ。
「デジタル化」ではなく、はじめからデジタルであることの利点は他にもある。
まず、党員の傾向をただちに掌握できることだ。どの地域に多いか、男女比、年齢などは一瞬でわかる。党員に一斉に通信を流すこともでき、イベントへの参加募集なども容易である。
良いことずくめのようなこのシステムだが、実はすでに1つ、「失敗」もあった。
保守党は10月17日に、東京都内で「結党の集い」を予定している。いわゆる政治資金パーティーだが、この参加者募集を同システムで行ったところ、思わぬ事態が発生した。