678 >>672 野党が頼りないから与党に擦り寄った方がかえって自分たちの利益が守られるのでないか。働く人の中にはそのように考える向きもあるようだが、それは自民党という政党を、そしてひいては政治という権力闘争を甘く見過ぎだと中北氏は言う。 自民党としては野党の票田であり後ろ盾である連合を切り崩したいとは考えているが、いざ連合が自民党に取り込まれれば、自民党政権が連合の主張する労働者の権利の向上などに真剣に取り組むわけがない。それはこれまでもそしてこれからも自民党の最大の後ろ盾が財界であることに変わりはないからだ。90年代に自民党と組んで自社さ政権を成立させた社会党は、いいように自民党に利用された挙げ句にポイと捨てられ、事実上党が消えてなくなる憂き目にあっているのをわれわれは目撃しているはずだ。野党も連合も道を見誤ってはならない。 ◇ 中北 浩爾 (なかきた こうじ) 中央大学法学部教授 1968年三重県生まれ。91年東京大学法学部卒業。95年同大大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。博士(法学)。 著書に『日本共産党−「革命」を夢見た100年−』『自公政権とは何か』など。 匿名さん2023/10/10 20:59